テキストサイズ

顧みすれば

第38章 愛の行方

あの日 私はサントリーニのホテルで



直哉さんと夫婦となり



初めて抱かれた夜 不思議な夢を見た。




おばあさまが手の平に



大事そうに光の玉をもって現れた



「預かりものを届けに来たよ


 やっと紗英に渡せるね



 直哉さんとふたり


 幸せを紡いでいくんだよ」



そう言って光の玉を私の手のひらにのせて



優しく微笑み消えていった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ