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顧みすれば

第38章 愛の行方

「おじさま

 そこに梅の木は残ってる?」


直哉さんに目配せした。



「ああ、庭はそのままだよ」



おじさまは不思議そうに答えた。



私と直哉さんは頷いた。


「新居は決まったな」



直哉さんが私を抱き寄せた。


「紗英 ありがとう」



「おいおい 見せつけてくれるなよ」



おじさまはあきれている。


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