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顧みすれば

第38章 愛の行方

「明かりを消して 直哉さん」


部屋に入り服を脱がされながら

恥ずかしさが込み上げた。



「なんで?」



子供を産んでから


体型は悲しいくらい崩れていた。


正直 見られるのは恥ずかしい。



「だって 恥ずかしいわ


 子供を産んで太ってしまったし」



「なんで恥ずかしいの?


 僕の子供を産んでくれた紗英を


 そんな風に思ったことはないよ」



「でも...」



「俺、最近思うんだ


 子供を産んだ女性って美しいなって」




思いもよならい言葉だった




「紗英が子供に授乳してる姿って

 綺麗だなと思う。

 穏やかな顔で子供を見つめてる顔って

 神々しいくらいだよ」



「そうかな...」


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