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顧みすれば

第38章 愛の行方

あれから直哉さんは忙しい合間をぬって


なるべく帰国してくれるようになった。



海外にいても時間を決めて


電話やTV電話で


子供たちとも直接話す時間を設けてくれた。



毎日愛してると伝え合い


毎日ありがとうと感謝の言葉を伝えあった。




家族だから当たり前に伝わるものなど


何もない。




伝えたいことは言葉にしないと


伝わらないことを私たちは学んだ。




子供たちの行事にもなるべく参加してくれた



2度と来ない大切な瞬間は


皆で分かち合うと決めた。



私たちは家族になる努力を始めた。


その努力は決して大変なものではなく


お互いに譲り合い


思いやり


でも伝えたいことは言葉にする


そういう努力だ。




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