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顧みすれば

第38章 愛の行方

そして二人で旅行にいくことも増やした。


親である前に恋人でいたかった。



私たちはいくつになっても


体を重ねた。



それぞれに歳を重ね


若さは失われていくけれど


若さで解決できない


性の奥深さも知る。



子供たちは大きくなり


手がかからなくなってきても


その年なりに問題はなくならない。



中高生になっても子供たちは


ちゃんと父親とのTV電話は続けていた。



この頃は進路のことや


学校での宿題の社会問題などについても


熱く議論するようになっていた。



直哉さんは父親として


社会人として子供たちの疑問に


真摯に向き合っていた。



その姿勢はいつまでも子供たちから


尊敬される父親としての立場を守っていた


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