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顧みすれば

第39章 真の愛

私は応接間でにこやかに談笑する



あの日のロイド王子に似た青年と



あの日の私に似た真愛をみつめた。





「二人が幸せになってくれるといいな」



「そうね」



「アミとロイドの深く切ない恋は


 時を越え 子供たちに委ねられた」




私は直哉さんに手を引かれ


応接間へと入った。



「お母さま 大丈夫?」



真愛が心配そうに見つめる。




「驚かせてごめんなさい


 ちょっと昔を思い出してしまって」




みんなの顔が私に向いた。





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