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顧みすれば

第39章 真の愛

「それで

 ロイド王はなんと?」



直哉さんはサーデク王子に向き直り


訊ねた。




「『直哉は必ずわかってくれるはずだ』


 と仰せでした」




直哉さんはふっと笑う。




「あいつ...




 ならば言うことはない。



 真愛を全力で幸せにしてやってくれ」




「お父さま...」



真愛の目から涙が溢れる。


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