テキストサイズ

顧みすれば

第6章 ゲイバー さとし



「いったぁ」




誰かにぶつかった。

「失礼。大丈夫ですか?」

顔をあげると

 
‥‥山下常務

「大丈夫です。こちらこそすみません」

逃げるように立ち去った。

「あ、ちょっと君」

その声に応えることはなかった。




絶対に顔を合わせるわけにはいかない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ