顧みすれば
第7章 プレゼン
挨拶を終えた常務、部長達が退出していく。
プロジェクト担当部署の課長たちも、
のちほど
と挨拶して出ていった。
部屋には
6人の来客と木下課長、松田くん、私が残された。
少し静かになった応接室に
「はぁー 」
っと大きな溜め息が聞こえた。
山下常務だ。
みんな、苦笑いをして見つめる。
改めて課長が私を紹介する
「今回参加させていただく、佐々木です
若いながらも気のつく女性なので、お役にたてると思います。」
私は山下常務の前に出て名刺を差し出す
「佐々木 亜美です。宜しくお願い致します」
山下常務は一瞬眉を動かした。私の名刺をとり、
否、私の親指を押さえ小さな声で
「あみちゃんか」
と言って私の目を強く見つめた。
私は知らぬ顔を向けてしらを切る。
「至らぬことも、ございますが宜しくお願い致します。」
と、再度挨拶して親指を抜いた。
次に宮部さんの前に行き名刺を交換する。
宮部さんも少し不審な目を向けて私を見たがそれ以上は何も言わなかった。
同席していた人はどうも先日ゲイバーに来ていたようだ。何となく見覚えのある顔だった。
プロジェクト担当部署の課長たちも、
のちほど
と挨拶して出ていった。
部屋には
6人の来客と木下課長、松田くん、私が残された。
少し静かになった応接室に
「はぁー 」
っと大きな溜め息が聞こえた。
山下常務だ。
みんな、苦笑いをして見つめる。
改めて課長が私を紹介する
「今回参加させていただく、佐々木です
若いながらも気のつく女性なので、お役にたてると思います。」
私は山下常務の前に出て名刺を差し出す
「佐々木 亜美です。宜しくお願い致します」
山下常務は一瞬眉を動かした。私の名刺をとり、
否、私の親指を押さえ小さな声で
「あみちゃんか」
と言って私の目を強く見つめた。
私は知らぬ顔を向けてしらを切る。
「至らぬことも、ございますが宜しくお願い致します。」
と、再度挨拶して親指を抜いた。
次に宮部さんの前に行き名刺を交換する。
宮部さんも少し不審な目を向けて私を見たがそれ以上は何も言わなかった。
同席していた人はどうも先日ゲイバーに来ていたようだ。何となく見覚えのある顔だった。