シュールな関係
第1章 安い男
「馬鹿じゃない?
そこの女もこんな安い男
やめたほうがいいわよ
あなたこれじゃ
ただの処理係じゃない?」
「大和 こんな女構わないで
行きましょう」
処理係の言葉にカチンと
来たようで
ギッっと強い視線をわたしに
向けてくる
「おまえにはもう用ない
服を着たならさっさと
出て行けよ」
うわ―――!!
サイテーだ こいつ
今、抱いてた女の顔を
見るわけでもなく
あっちに行けという手振りで
追い払う。
「おまえさっきから安い男って
言ってるけど俺のことか?」
安い男って言われたの
プライドでも傷ついた?
やたら絡んで来るわね。
「当たり前でしょ!?」
それで
睨んでるつもりなのかしら…?
怖くも何も
感じないのだけど・・・
あなたもど~せ親のすねを
かじってる学生でしょ?
構うほどの値打ちすらないわ。