シュールな関係
第1章 安い男
「今日の飲み会に一之瀬さんが
来るから参加よ~」
「一度でいいから遊ばれてみたいわよね」
「彼女いるのかな~?」
酔った勢いでせまってみようかなぁ~」
不思議と一之瀬さんの参加が決まると
エリートの男性も集まり
人が人を呼ぶかのように
飲み会はいつも以上に溢れる
「神崎
今直ぐにワイン用意して
注ぎに来るんだぞ」
「あのぉ~
幹事の仕事が・・・」
「お前 バカか?
店員がいるから
みんな勝手に頼むだろ?」
それならわたしに言わず自分で
店員に頼んだら?と思う
相変わらず自分勝手な人だ
「おまえに断る権利なんて
あると思うか?」
わたしの耳元で囁き…
笑みを浮かべる
ドキッとするところか
背中に痛い視線が突き刺さる