シュールな関係
第1章 安い男
「森山くん
神崎が俺たちの席来るから
おいでよ」
一之瀬さんの王子スマイルで
声をかけられると
「わぁ~ いいんですか?
是非ご一緒させて下さい」
即答する留美の瞳が
キラキラ輝いている。
「留美!!
一之瀬さんと一緒に飲んだら?
ワイン直ぐ用意するから
持って行ってくれる?」
急いでワインを店員に貰いに
行ったのを手渡し
「一之瀬さん
留美ちゃんが注いでくれますよ」
にっこりとほほ笑み
有無を言わんばかりに
留美の背中を一之瀬さんに
押しつけた。
だけどそんなにうまくは
運ばない・・・
「おまえな~
森山くんに押し付けて
何サボろうとしてる?
こっちにきて座れ」
肩を抱かれてグイグイと
営業部の中に連れて行かれる…