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覗いちゃダメっ

第9章 雨の結末



田辺「…」

花「…」


濡れないように
ギリギリまで体を寄せ合う二人
だけど一本の傘ではどうしても肩が濡れ
てしまい…


花「…」

田辺「肩、濡れちゃってるよな」

花「ありがとう、でも田辺君は今大事な
時期なんだから風邪引かないようにしな
きゃ、明日だよね?試合」

田辺「うん、まだ未定だけど登板させて
もらえるかもしれないんだ」

花「良かったね、おめでとう!!」

田辺「まだ未定だけどね、でももし登板
させてもらえたら必死に自己アピールし
て絶対レギュラーになってやる」

花「応援してるからね」

田辺「ありがとう」


一つの傘を共有し
いつもより距離が近いからか
学校にいる時より多く田辺と会話してい
た花

そしていつの間にか…


花「ありがとう、ここでいいから」

田辺「本当に?」

花「うんっ、あと少しだから」

田辺「わかった」


名残惜しかったが
家の近くのスーパー付近で彼と別れた花
一時と比べると雨も小降りになり
そんなに濡れる事は
なかった


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