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担任「…残念だけど負けた」

花「！！」

担任「最後の最後に負けたけど野球部の
みんな頑張ったんだから笑顔で迎えてや
ろうな」

生徒一同「は～い」

花「…」


試合の結果は負け
詳しく知っているのか知らないのか
担任の先生は勝敗以外、何も教えてくれ
なかった


紗耶香「花、また明日ね」

花「またね」


夕方になるにつれ雨は強くなる一方で
花は紗耶香と別れると
家路へと急いだ


花「…！！」


帰り道の途中
公園の横を通り掛かると
雨の中、傘も差さずベンチに座ってる人
がいた

その存在を気にしながらも
花は足を止める事なく通り過ぎようとし
たが…


花「…田辺、君」

田辺「…」

花「田辺君！？やっぱり田辺君だ」

田辺「…野崎」


雨の中、傘も差さずベンチに座っていた
のは同じクラスの
田辺だった


花「びしょ濡れじゃない！？風邪引くか
ら早くこっち…」

田辺「ほっといてくれ…」

花「何言ってるの、早くこっちに…」

田辺「…」