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花「野球、諦めちゃうの？」

田辺「…わからない」

花「一度の失敗で諦めちゃダメだよ、本
当に好きな事、やりたい事なら」

田辺「野崎」

花「この言葉、ある人の受け売りなんだ
けどね」

田辺「…ありがとう」

花「うんっ」

田辺「…」


花の言葉で
少し元気になった田辺
雨もだいぶ小降りになってきたので帰る
事に
もちろん今日は田辺の傘ではなく
花の傘を二人で使って…


田辺「なんか、変な感じ…」

花「この前は私が借りる側だったからね
でもこれで貸し借り無し」

田辺「うん、これでちゃんと言える」

花「？」

田辺「野崎、俺さ」

花「…」


急に立ち止まった田辺
そして…


田辺「俺、野崎が好きだ」

花「えっ！？あ…」

田辺「野崎の事、好きになった」

花「好きになったって…」

田辺「好きだ」

花「！！」


突然の告白
そして強く抱きしめられ
花は持っていた傘を手放してしまった