覗いちゃダメっ
第10章 熱にうなされて
拓海「…」
紗耶香「…わかった」
拓海「ありがと…」
紗耶香「その代わり生姜湯が出来るまで
だからね」
拓海「うんっ、台所借りるね」
紗耶香「…」
功一を信用したわけではない
もちろん拓海を信用したわけでもない
ただ功一は花が…
功一「…」
花「…」
花が好きになった人だから…
花「ハァハァ…っ、ハァ…」
功一「熱…かなり高そうだな…」
花「ハァ…誰…」
功一「!!」
熱にうなされ目を覚ましてしまった花
しばらく焦点が合わなかったが
段々合うようになり…
功一「花…」
花「あっ…会いに…来てくれたの?」
功一「…うんっ」
花「…ごめんね…今…忙しい時なのに…
ごめんなさい…」
功一「大丈夫だよ、平気」
花「…」
功一と会えて
喜びながらも何故か謝る花
最初は熱のせいかと思ったが話してると
段々…
花「でも来週でしょう?東京ドームでの
ライブ…」
功一「東京ドームでライブ…」
花「うんっ…」
功一「…」
その違和感に気づき…