覗いちゃダメっ
第11章 恋人(仮)
拓海「功一」
功一「わかってる…少し寝るって」
拓海「そうじゃなくて」
功一「何だよ」
拓海「お客さんだよ」
功一「客?」
こんな朝っぱらから訪ねて来るなんて
寝不足でイライラしながら
玄関に向かうと…
功一「!?」
花「昨日はありがとうございました!!
それで…あの、私…」
功一「…」
パジャマに上着を羽織り素足にサンダル
そんな格好の花が一人で
玄関に立っていた
功一「お前、風邪引いて寝込んでたのに
そんな薄着で…とにかく中入れ」
花「あ…うんっ…」
熱が下がったとはいえ
まだ微熱はあり病み上がりの体
功一の言葉に甘え上がらせてもらう事に
した
功一「…」
花「…!?」
拓海「功一、俺そろそろ帰るわ」
功一「悪いな」
拓海「後で連絡するから」
花「あの昨日はありがとうございました
おかげで」
拓海「気にしないで、じゃあまたね」
花「あっ、はいっ…」