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覗いちゃダメっ

第11章 恋人(仮)



功一「身勝手だよね、ごめん…」

花「ううん、だけど少し…少し考えさせ
て…」

功一「わかった」

花「…」


正式に付き合うわけではない
功一の事は好きだし難しく考える必要は
なかったが…


功一「送らなくて本当に大丈夫か?」

花「すぐそこだから」

功一「あっ、そうだよな…」

花「…うんっ」

功一「あんまり無理するなよ」

花「ありがとう…」

功一「…」

花「…」


すぐに帰るつもりが
小一時間ほど話し込んでしまっていた
急いで部屋に戻った花だったが
母は…


花「ただいま」

母「花、あなた風邪で学校休んだんだか
ら部屋で寝てないとダメでしょう」

花「…ごめんなさい」

母「看病しなきゃと思って友達との約束
キャンセルしたんだから…」

花「…」

母「はぁ…っ…」


友達との約束
そんなの真っ赤な嘘だ
約束は約束でも友達とではなく男

しかもホスト
遊んでるつもりが遊ばれてる
その事に全く気づいていない憐れな女


花「…」



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