覗いちゃダメっ
第15章 彼女の為に出来る事
紗耶香「…っ」
花「紗耶香、もう泣かないでってば」
紗耶香「泣いてないよ!!」
花「…」
拓海「…」
花「拓海さん」
拓海「何」
花「紗耶香の事、よろしくお願いします
拓海さんなら安心して任せられます」
紗耶香「ちょっと花、何言っ」
拓海「わかった」
紗耶香「なっ!!あなたも何言って」
花「じゃあそろそろ行くね」
紗耶香「あっ着いたら連絡して、絶対に
絶対にしてね!!」
花「わかってる、じゃあね」
紗耶香「…」
経験の差なのか
明るく元気に去って行った花
そんな花とは対象的に花を見守りながら
泣いてしまっていた紗耶香
自分の方が大人
そう思っていたけど
いつからか花の方が大人になっていた
色々な意味で…
紗耶香「…っ…花…」
拓海「…」