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拓海「ちゃんと答えて」

紗耶香「…」

拓海「？」

紗耶香「…正直…まだ…わからないの…
今のこの気持ちがなんなのか…」

拓海「どんな気持ち？」

紗耶香「…」


最初は何とも思ってなかった
何ともと言うより怪しい人と思っていた
だけど花の事
田辺の事をきっかけに
拓海の見方がガラッと変わった

怪しい人から良い人に

そんな矢先、強引にキスをされ動揺し
わからなくなった


だけどさっき…


紗耶香「モヤモヤ…この辺がザワッと…
した…」

拓海「胸やけ？」

紗耶香「はぁ！？そんなわけな」

拓海「じゃあやきもち？」

紗耶香「は」

拓海「やきもち妬いてくれたんでしょう
さっきの女性に」

紗耶香「それ…は…」


否定したいのに
何故か否定する事が出来ない

恋愛経験がほぼゼロに近い紗耶香でも
この気持ちがなんなのか
わかったから

きっと自分は拓海が…


紗耶香「…うんっ」

拓海「妬いたって事は好きって事？」

紗耶香「…」

拓海「？」

紗耶香「…多分」