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しばらく抱き合ったまま
どれくらいの時間が過ぎた頃か…


拓海「…ねぇ…蛇の生殺しってことわざ
知ってる？」

紗耶香「それくらい知ってるし」

拓海「俺、今その状態」

紗耶香「…！！」


拓海の言葉に
思わず離れようとした紗耶香を
逃がすまいと拓海は自分の方に強く抱き
寄せた

その結果…


紗耶香「なっ、ちょっと！！」

拓海「仕方ないだろう、健全な男なんだ
から」

紗耶香「だからって…」


悪意はない
ただ体を密着させれば
知りたくもない体の変化がわかり
改めて拓海が男なのだと思い知らされた
紗耶香


拓海「こんなの…初めてだよ…」

紗耶香「…どうせ…色々な女としてきた
くせに…」

拓海「してないよ」

紗耶香「そんなわけな…」

拓海「信じてもらえないと思うけど俺、
実は童貞なんだ」

紗耶香「そんな事言ったって女と違って
男は証明出来ないじゃん」

拓海「まあね…」

紗耶香「…」

拓海「でも本当なんだよ、女の体に反応
したのは今日が紗耶香が初めてだよ」

紗耶香「…拓海さん」