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覗いちゃダメっ

第3章 官能小説家と



花「…林実」


林実
それが男性の名前だった

セックスしてから名前を知るなんて
変な感じだったが彼とは
もう会う事はない


だから名前を知っても意味はない


花「帰ったら読もう」


欲しかった本の他に
普段なら恥ずかしくて買えないような
官能小説も手に入り上機嫌で
家に帰った花


花「♪~」


だけど花は無防備すぎた


花「…」

男性「すいません、乗ります」

花「あっはいっ」


自宅マンションのエレベーター内で
偶然住人と乗り合わせたが花
その手にはもちろん
林実の本が…


花「何階ですか?」

男性「5階お願いします」

花「はいっ」

男性「…」


林実の名前が
タイトルが丸見えの状態で…


男性「…」

花「…」


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