テキストサイズ

行かないで

第3章 保育園からの友達

ガチャ…

「ただいま~~!」


お兄ちゃんたちのこえ……

心配かけないようにしないとっ…

「おかえりなさいっ!部活おつかれさま~~」


はぁ……
宿題やろ…


「あれ?母さんと父さんは?」
しょうにいがいった。

「いないの……。」

病院いったのかな…

「へぇ~~、確か用事あるっていってたもんな~…」

しょうにいがぶつぶついってるけど、
聞こえなかった…。


「りり、買い物いこ」

けんにいがかばんを置いて、わたしの顔を見ずにいった。

「りり、今日宿題多いから…… いかない。」

本当は宿題すくないし、やるきもしなくなってきた。


「…そっか。教えなくても、大丈夫?」

下を向いていたわたしに優しく声をかけてくれたのは二人だった。

こういう時、お兄ちゃんの優しさに気づく。

「うん 大丈夫。 いってらっしゃいっ…」


「おう」

いつの間にかわたしは、

ソファの上で寝てしまっていた…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ