君の隣に。
第1章 春
彼女…?
って…美希ぃぃぃい!?
えっ美希だったの!?
親友の私には教えてもらってないよ?
「美希〜怒んなって♪俺が愛してんのは美希だけだから♪」
美希…後で聞きまくろっと。
「大地…嬉しいよ♪大好きっ」
「はぃ!授業中に抱き締めない!!」
てかみんないつの間にか溶け込んでる!!
私…無理だ…。
授業が終わった。
授業といっても、学級委員を決めるなどそれだけだ。
「…美希ぃ〜私には付き合ってたって教えてもらってないよ?ひどいよ!!」
「ごめんっ亜美〜亜美は失恋とか片想いが多かったから…言わない方が良いかと…」
「良くない!」
「…美希ぃ♪」
「あっ大地ぃ〜♪」
「こっちおいでー」
うっ…らっラブラブ…
「お前大地の彼女の友達?」
「そうですけどって…げっ」
名前は知らないけど斜め上の席の人だ…。
「お前名前は?」
「はぃ?」
聞こえなかった…。
「だから…名前!!」
ちょっと怒ってるっぽい…言わなきゃ!!
「松田亜美です…」
「ふーん…亜美ね、俺久保悠斗よろしく〜」
「よろしくです…」
─何でだろう…間近で見るとドキドキする。