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第3章 天使に触れた男

希空はハルと別れた後、

部屋に戻ってから少しの間

ハルとのプレイの余韻を味わっていた。

「どうしちゃったんだろ私。

ハルくんとエッチしたくなったよ。

でもお店だからできないし

バレちゃったらハルくんにも

迷惑かかっちゃう。」

そう自分に言い聞かせながら

ハルの残り香が残る部屋の後片付けを

始めた。

片付けが終わって受話器を上げ、

主任に帰る準備が出来たのを

伝えて、

主任から帰る前に店長の居る事務室に行くよう

言われた。

希空は荷物を持って

1Fにある事務室のドアをノックして入った。

「希空です。お呼びですか?」

と店長に聞いた。

『お疲れさま希空ちゃん。

はいコレ今日のお給料と早出手当ね。

あと…

今週頑張ってくれたから

今週の指名ランキングNo.3だよ。

あとこのまま頑張ったら月間もNo.3に

入るから頑張ってね。

これは週間ランキングの特別ボーナス。』

そう言って、

働き初めて見たこともないぐらいの

分厚い封筒を店長は渡してくれた。

「ありがとうございます。

もっとがんばります。」

と店長にお礼を言った。

『頑張ったらもらえるものだから

いま以上に頑張ったら

週間も月間もNo.1取れるよ。

そしたらその封筒より分厚くなるから。』

と言ってまた店長はニコニコしながら

パソコンを眺め始めた。

希空はお疲れさまでしたと店長に言って

事務室から出た。

そのまま隣の案内所の主任に

帰る旨を伝えて、

主任の運転でお店のある風俗島を

後にした。



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