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第4章 飢えた野獣が目覚める時

「あのコは、たぶん続くよ。

なんか気合いというか

オーラが感じてる

ただ、なんでこの世界に入ったのかは

知らないけど。」

たしかに架純がこの世界に

いるのはわかんない。

聞くのはタブーだし。

愛李は納得したのか

手にしていたカクテルをグイッと飲んだ。

それから何時間か経ち

お互いフラフラになりながら

BARを後にした。

菜々は帰り道のコンビニで

ミネラルウォーターや雑誌を

買って、そのままミネラルウォーターを

飲みながら帰っていると、

前方に架純が立っていた。

菜々は架純に声をかけた。

「どうしたの架純ちゃん?」

『菜々さん〜…』

そう言って菜々に泣きついてきた。

時間も深夜だから

菜々は架純を自分の部屋に招いて

話を聞いてあげる事にした。

ソファに架純を座らせて

冷蔵庫にあった

アイスコーヒーを出してあげて

話を聞く事にした。

『実はですね。

私、ホストクラブにハマって

お金が無くて仕方なく

風俗で働き始めたんですよ。

それでね、さっき菜々さんと

ごはんを食べながら話をしていて

菜々さんがこの仕事を

ちゃんと頑張ってお仕事してるから

指名1位をもらって当たり前だと

思ったんです。

自分がそんな気持ちで働いてる事が

情けなくて…。』

と泣きながら架純は菜々に話をした。

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