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第4章 飢えた野獣が目覚める時

ある程度理解した菜々は

「そりゃね、誰だって

いろんな事があるよ。

架純ちゃんみたいにホストに通ってお金が

無くて働いてるコなんて

いっぱいいるよ。

私の場合はこの仕事に誇りをもって

やっているけど、

間違う事なんていっぱいあるよ。

だから、

そんなに自分を責めたりしたらダメ。

ホスト遊びは悪い訳じゃないけど、

借りてまでするもんじゃないよ。

あくまでも自分のお小遣いの範囲で。

じゃ、わかったら

それ飲んで、

今日はウチに泊まっていいから。

パジャマ私の予備があるから

使っていいよ。』

菜々はそう言って寝室に

架純の為にパジャマや布団を

用意をしに向かった。

架純は菜々の優しい気遣いに

感謝していて、

ポロっと涙を流しながら

出してくれたアイスコーヒーを

飲んだ。

結局、架純は菜々に甘えて

その日は菜々の部屋で泊まった。

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