無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

募集してから1週間後...

募集した事すらすっかり忘れてた。

夜、学校の課題を片付けていたら

ケータイが鳴った。

メール受信のフォルダーを開くと

見ず知らずのアドレスからだった。

メールの本文を開くと

『大学生だけど、いい？

ご飯いつご馳走したらいいのかな？』

本文を見てメル友募集のサイトで

募集した事だと思い出した。

メールの文章からして男の子だと思った。

名前はヒデ。

ここから電車を乗り継いで

15分くらいのトコにある

大学生だ。

最近、そこの大学生が

女子高生を出逢い系サイトで

見つけて、会って乱暴する事件が

学校で話題になってた。

まさか自分も？なんて思いながら

警戒しながら何度かやり取りをした。

ヒデは地元からはなれて

この街の大学に進学した事もあり、

大学2年だけど、

友達っていう友達が少ないみたい。

だから、こっちの友達が作りたくて

メル友を募集していた菜々の募集に

メールを送ったそうだ。

しかも、文面が文面だったから

菜々を男だと勘違いしたみたい。

しばらくやり取りをしてから

女の子と気づいたぐらいの

おっちょこちょいの性格の持ち主。

だんだん警戒心と薄れてきて、

それから毎日ヒマがあると

ヒデと連絡し合って、

学校の事や友達とどんな事したかと

毎日たわいもない会話が楽しかった。

菜々は会った事ないヒデの事が

気になって仕方なくなってた。