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囚虜の涙

第1章 プロローグ

【拓人SIDE】

監禁されて3日たったーー。

監禁されたと言っても酷い扱いを受けている訳じゃない。
俺を拘束する為の手枷と足枷は取ってくれないが…。

どちらかというと、疾風は優しい。

幼馴染である疾風は俺のことをよく理解している。だから何かをするにしても気がきいて、正直言って楽だ。

3日も経つと疾風に対する、憤りや恐怖はなくなっていた。
自分でも可笑しいと思う。
だって、そんな風に思えるほど余裕が出てきたから。

監禁されてて、腹が立つばずなのに…

その冷静さが却って、疾風のことを考えるきっかけとなった。


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