君の笑顔をーー
第3章 壊されたココロ。
隣のおじさんに嫌悪感を抱くようになったのは、私が小学校2年生の時だった。
いつもの様に、学校から帰った私は
エレベーターの中でおじさんと会った。
『あぁ。泉ちゃん。今帰りかい?』
「あ!おじちゃん!こんにちは☆」
『こんにちは。いつも元気だね?
ん?足ケガしてるじゃないか。
血が出てるよ。』
「あはは‼︎ さっき転んじゃった!」
『相変わらず、おてんばさんだね?
女の子なんだから気をつけないとね?
おじちゃんの家においで。
消毒してあげるから。』
「このくらい大丈夫だよ?」
『ダメダメ。
ばい菌が入ったら大変だからね?』
私は、何も気にすることなく
おじさんの部屋に入っていった。
この時はまだ..
人を疑うことも人を嫌うことも知らない
無垢な心を持っていたんだ…