テキストサイズ

君の笑顔をーー

第14章 傷ついたココロと涙。



私は屋上へ上がると空を見上げながら
地面に寝転んだ。


もう何も考えたく無かった。
ただ…心を空っぽにしたかった。


季節はそろそろ変わる頃。
冷たい風が肌を撫でる。


あのまま、あの場所にいたら
きっと私は、陸を殴っていたと思う。


(…はは。さすがにあれはキツかったな..)


ポケットで携帯が振るえた。
ディスプレイを見ると、紗彩からだった。


「もっしもーし?」
『泉‼︎‼︎今どこ‼︎⁉︎』


「ん〜?屋上ー」



あ……。切れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ