君の笑顔をーー
第17章 冬に咲いた花。
静かになったところでようやく大翔先輩の口が開いた。
『泉ちゃん。突然ゴメンね?
初めまして。相澤 大翔です。
蓮から話は聞いてるかな?』
「はい! お噂は兼ねがねと!」
(ヤベぇ。かっこ良過ぎー‼︎‼︎
その笑顔は犯罪だーーーー‼︎‼︎)
蓮にはバレないように、自然と話す。
『俺も蓮から、泉ちゃんの話は聞いてたよ。 てか、ずっと一緒にいたから見てたけどね。』
(見てたっていつから⁉︎ いつから見られてたんだ⁉︎ や…やめてくれよ…?)
『あの球技大会の時さ…』
(ギャーーーーーーーーーー‼︎
そんな頃からかよーーーーーーー‼︎)
『泉ちゃんと一緒に騒いでた子いるじゃん?』
「あ。紗彩ですか?」
『そう。あの子のコト聞きたいんだわ。』
「はい。私が分かる範囲でなら何なりとお聞き下さいませー!」
『ック。 蓮から聞いてた通り面白い子だね?』
「そうですか⁉︎普通なんですけど..」
(はぁ…また変人扱いッすか…)