君の笑顔をーー
第17章 冬に咲いた花。
そろそろ時間になり、帰ることにした。
紗彩たちはだいぶ仲良くなったようだ。
『紗彩ちゃん。家まで送る。』
「え‼︎ イイんですか⁉︎
嬉しい♪ ありがとうございます‼︎」
あらま。いつの間に……?
『泉は俺に黙って送られるコト。』
「拒否権は無しなの?それ。笑」
『あるわけないだろ?』
私たちは別々に帰ることになった。
紗彩には後でたっぷり聞かせてもらいましょうかね?
『泉ー。』
「んー?何だい?」
『泉の制服以外を見るの2回目だな。
あ。でも前は浴衣だったから、私服は初めてか…。
浴衣ん時は、綺麗だったけど、今日は可愛いな?泉に似合ってる。』
「ドゥふ⁉︎⁉︎
な...な..何よ⁉︎ いきなり‼︎」
『ははっ。何照れてんだよ?
本当のこと言っただけだろー。
泉は可愛いよ?』
「うぅ……。れ..れ.蓮だって、その…。
か…かっこいいょ……。」
(もう‼︎ 何で蓮はサラッとそんなコト言っちゃうかな。私はいっぱいいっぱいだってのー‼︎‼︎)