君の笑顔をーー
第17章 冬に咲いた花。
【 紗彩 】ー Side ー
私は大翔先輩に送ってもらって、一緒に帰っていた。
(まだ…帰りたくないな…。)
『どうした?』
「へ?あ…何でもないですよー‼︎笑」
『そう?まだ帰りたくないって思ってくれてんだ?』
「えぇ⁉︎ 何で…」
『顔に書いてあるけど?』
「嘘ッッ‼︎」
私は思わず両手で頬を隠した。
何やってんだ‼︎ 書いてあるはずないじゃん‼︎ 私のバカ…
『クッ。いい反応。
そこの公園で、もう少し話そうか。』
そう言って、目の前にあった中央公園に入って、ベンチに座った。