君の笑顔をーー
第18章 素敵なX'mas☆
「あ‼︎‼︎ そうだ‼︎」
私はバッグの中からプレゼントを取り出し、蓮に渡した。
「メリークリスマス☆」
『お。まじで⁉︎ サンキューな?
開けてもいい?』
「うん。どうぞ!」
蓮は包みを開けた。
『わー。マフラーじゃん!
今日、してくんの忘れたからな。
つか、泉から貰えたのがスゲー嬉しい‼︎』
蓮はそう言って、マフラーを巻いた。
『うはッ‼︎ あったけぇー‼︎
マジでありがとな‼︎
んじゃ、俺からも。』
蓮は私の手に可愛くラッピングされた袋を乗せた。
「わぁ!ありがとう‼︎ 開けてもいい?」
『ん。』
私はゆっくり、袋を開いた。
「あ‼︎ 手ぶくろ‼︎」
『泉の小さい手に合うサイズ探したー。
なかなか無くて、赤ちゃん用を買おうかと思った!』
「ちょっとッ‼︎ さすがに赤ちゃん用はひどいでしょ‼︎ せめて子供用にしてよ‼︎」
『ふはッ‼︎ 自覚してんだ?
貸してみ?』
蓮は私の手から手ぶくろを受け取ると、そっと両手にはめてくれた。
「あったかーい。蓮!ありがとう☆」
『うん。すごく似合ってる。』
私たちはお互いのプレゼントを身に着けたまま、水族館を後にした。