君の笑顔をーー
第19章 ココロの動揺。
私は蓮の腕の中に、すっぽりと収まっていた。
『あーーー‼︎ もう。マジで焦った…
だから言っただろうが‼︎危ねェって‼︎』
私は慌てて、蓮から離れた。
「ご.ご.ご.ごめん‼︎ あ.あ…ありがとう‼︎」
私は思わず俯いた…
(ひゃー‼︎ 心臓がバックバクだよ…
恥ずかし過ぎる…)
『泉?どうした?』
「な‼︎な.な.何でも無いよ?笑」
蓮は私を静かに見つめている。
「蓮…?」
私がそう呟いた時、蓮は私を抱き寄せ、
力強く抱きしめた。
『本当。ほっとけねェわ…。
おてんば娘でとんでも無い行動するし、ボケっとしてて、危なっかしいし。
それに。。もっと自覚しろよ…。
俺。学校にいても泉が心配だわ。』
(ちょ…‼︎ 蓮…‼︎ 私、この状態でまともに話せないってば‼︎ 無理‼︎口から心臓でてくる‼︎)
『泉を誰かに持ってかれんじゃねぇか…って、スゲー不安なんだよ。』
蓮はしばらく、私を抱きしめて離さなかった。