君の笑顔をーー
第19章 ココロの動揺。
『おい。泉?
危ねえぞ⁉︎ 降りて来いって。』
「平気だよー‼︎ 子供の頃なんて木にも登ってたんだから‼︎笑」
『本当、おてんば娘さんだこと…笑』
「あはッ‼︎ 久々に登ったー‼︎
あの頃に比べたら、てっぺんにいても低く感じるなぁ‼︎
高い所からジャンプして、飛び降りてたよー‼︎」
『お…おい。ヤメろよ?
さすがにそれだけは、シャレになんねーって‼︎
もうダメ。降りて。泉見てるとヒヤヒヤするっての。』
「平気なのにィ。」
『ほら』と言って蓮は手を差し伸べた。
私は数段降りると、蓮の手を握った。
その瞬間、足を踏み外し、落ちそうになる。
『ッ危ねッ‼︎』
蓮は慌てて私を抱きとめた。