君の笑顔をーー
第3章 壊されたココロ。
私は家を出て、近くの公園に向かった。
そして、誰にも見られないように
トンネルの中で足を抱えて座った。
まだ小刻みに震える体…
おじさんのあの不気味な顔が
頭から離れず、また私は泣いた…
どのくらい泣いていたのだろう…
(こんな顔じゃ帰れない… )
私は、手で涙を拭いて笑ってみた。
「あは…は」
うまく笑えない…
笑うのって難しいな…
今まで、どうやって笑っていたのかな?
私は、何度も何度も笑顔をつくった。
この日。
私は笑い方を
忘れてしまったんだ…