君の笑顔をーー
第21章 明かされた真実。
『俺な…本当は覚えてるんだよ..
お前が本物の笑顔を見せなくなった日を。
お前は、どんなにケンカしてケガしようが、どんなに傷付けられても、涙を見せることなんてなくて、いつも笑い飛ばしてた。
そんなお前がさ… 小学校2年の時..
この公園で一人で泣いてんの見たんだわ…
駆け寄ろうと思ったけど、お前は強がりで、誰にも涙を見せたくなかったんだと思う。
だから、こんなとこで一人泣いてたんだろ…?
俺はお前が泣き止むまで、ずっと見守ってた…
そしたら…手で涙を拭いて..
お前は笑ったんだよ…
何度も..何度も…
笑顔の練習してたんだ』
私の頬に一筋の涙が流れた。
慌てて拭うけれど、止まることなく涙が溢れた。