君の笑顔をーー
第23章 私の答えは…
こんな時間までいるはずが無いだろう。
式は昼で終わり、あれから何時間もたってるんだ。
学校に着き、校舎裏へ向かった。
そこには泉の姿は無かった…
『いるわけ…無いよな..。ははッ…』
泉の言葉を聞くのが嫌って理由だけで、逃げてしまったことに後悔した。
このまま、自然と離れていくだろう…
最後に…あいつの声..聞きたかったな。
あいつの笑顔が、見たかった。
もう、会わせる顔なんてない…
「蓮?」
慌てて振り返ると、そこには泉が立っていた。
『な…んで..』
「ん。どうしても、会って話がしたかったから…。なんとなく…来てくれる気がしたから。」
俺は咄嗟に、泉を抱き寄せようとした。
でも、あの時の怯えた顔を思い出すと出来なかった。
【 蓮 】ー Side ー
End...