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君の笑顔をーー

第38章 無邪気な彼女。



『あ。バカ‼︎‼︎ 』


俺は咄嗟に、泉の手を引いた。

前から人が歩いて来て、
危うく、ぶつかりそうになった。


『ちゃんと前向いて歩けよ…。』


「ご..ごめん…。」


『はぁ…。お前は俺の隣だろ?』


俺はそのまま、泉の手を握りながら歩いた。

親父から奪還してやった。


「うん‼︎」


泉は、俺の手を握りながら笑っている。


後ろからは、親父の冷たい視線と
母ちゃんの楽しそうな笑い声が聞こえていた。




【陸】ーSideー



End...

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