君の笑顔をーー
第40章 もう勘弁⁉︎
私の家族と陸の家族の6人で
鍋を囲んだ。
ママたちも、パパたちも
久しぶりに6人で集まれたことを喜んでいた。
その光景を見ていると、幸せな気持ちになる。
それに、何だか不思議な感じ。
私は一人でクスっと笑っていた。
『2人とも早く結婚してね♡』
何度も言われたこの台詞。
うちの両親まで…
もう、勘弁してよ…
『時期がきたら…
改めてご挨拶させて下さい。』
「はぁ⁉︎⁉︎ 陸⁉︎ 何言って..」
私を見て微笑んだ陸は、
テーブルの下で手を握ってきた。
私の胸はキューっと締め付けられ、
トクトク音を立てていた。