君の笑顔をーー
第9章 戸惑うココロ。
そして、蓮先輩から言われた放課後ーー
祝勝会が始まる前。
私は3年校舎の裏へ向かった…
校舎の裏にまわると
蓮先輩の姿があった。
『泉ちゃん。お疲れ‼︎
青チーム優勝したね? おめでとう!』
「あ..ありがとうございます‼︎ 」
私は慌てて頭を下げた。
『泉ちゃん、スポーツ得意なんだ?』
「得意と言うか…
体を動かすことが好きなんです…‼︎」
『球技大会でも、そうだったけど
本当、楽しそうに参加してるよね?
今日の体育祭での泉ちゃんも
面白かったよ〜!』
「..あはは。そうですか?」
『隼人に玉ぶつけまくってただろ?
あれ、一番笑った〜!』
(あ… 。あれ見られてたのか。)
「あは..ははは…」
あぁ..完全に作り笑い。
『さて。本題‼︎
俺と、ハチマキ交換してくれない?』
「……え⁉︎ぇ..と…」
『俺の気持ち伝わったかな?』
(うぇ⁉︎ ちょっと待ってよ⁉︎
蓮先輩、マジで言ってるの……⁉︎)
『俺、泉ちゃんの事が好きになった。』