君の笑顔をーー
第11章 告げる。
「あの...勇大..『あ‼︎返事は今直ぐじゃなくても大丈夫だからさ?
考えてもらえるかな…?』
「あ..!ぅ..うん!分かった...!」
気付けば、ゴンドラはもう地上に
着くところだった。
『さ。みんなと合流して帰るか‼︎』
「うん‼︎ みんな待ってるだろうしね‼︎」
勇大は先に降りて、スっと手を差し出す。
(あ…)
私はそっと勇大の手を取り、地面に足をつけた。
どこまでも、優しい勇大。
些細なことでも気にかけてくれるんだね?
そして、私たちはみんなと合流しバスで地元へと帰った。