君の笑顔をーー
第13章 知らない。
『 泉、家はどこ?』
「え? さくら公園の近くですけど… 」
『さくら公園って…
あぁー。第一小の近くにあるあの公園?』
「あ…そうです。知ってるんですか?」
『ん。俺、第二小だったんだけど
チャリで色々と遊びに行ってたから!
そろそろ帰ろうか?
さくら公園まで送ってく。』
「えぁ⁉︎ いいです‼︎ いいです‼︎
一人で帰れますから‼︎
それに、第二小だったら遠回りになっちゃいますよ‼︎」
『ダーメ‼︎
泉のコトが心配なんだよ…
おてんば娘さんだからね?笑
黙って送られなさい。』
(だぁーーーーーー‼︎
そんなの緊張するょ〜‼︎ …ん?)
「今……サラッと失礼なコト言われた気がするんですけど‼︎」
『ん?泉の空耳でしょ?笑』
蓮は、私のバッグをヒョイっと持つと、
『行こう?』と言って歩きだした。
私も、蓮の隣を一緒に歩いたんだ。