君の笑顔をーー
第13章 知らない。
【 陸 】ー Side ー
俺は部活に出ていた。
夏で先輩たちも引退し、俺たちがメインで活動する時期がきた。
休憩しながら、勇大と隼人と喋っていた。
「おぃ。隼人ー。
お前、白石とどうなったんだよ?」
『……陸 。男にはやらなければならない時があんだよ‼︎』
「は?」
『俺は…しばらく引きこもる。』
「はぁ? お前…何言ってんの?笑」
『隼人も玉砕したんだと!』
「いや…隼人。
お前、いつものことだろ。
つーか、勇大(も)って何だよ?
お前…泉に告ったんか⁉︎」
『おぉ。告ったよー。
本日、見事に玉砕しましたーーー‼︎』
…………… 。
勇大..泉に告ったんだな…
こいつもやる時はやるんだな。
『あ〜。でも、まさかなぁ…
蓮先輩が相手じゃ、勝ち目なんて無いわ〜』
「はぁ?どういう意味だよ…?
お前の話で、何で蓮先輩が出てくんだ?」
『体育祭の日に、蓮先輩が泉に告ったんだってさ!』
マジかよ…………
何であいつ何も言わねぇんだよ。
あ。そういえば…
手首に赤いハチマキ巻いてあったな。
蓮先輩は3ー2…
てことは…
あのハチマキは蓮先輩のだったんか。
『悪ぃ… 俺。今日は帰るわ〜』
「「はぁ?」」
「おい‼︎ 陸‼︎ 待てっつーの‼︎」
俺は部室に戻り、着替えてから走って正門を出た。
【 陸 】ー Side ー
End...