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Doll〜敏明編〜

第1章 廃院の奇妙な噂

放課後、俺、藤田俊明は、委員会の関係で友達の拓也たちと帰れなかった。

と、一人同じクラスのクラスメートの女子が浮かない顔をしていた。

「絵里菜、どうした?」

彼女の名前は、楠絵里菜、小学生からの幼なじみだ。
絵里菜は、ちょっと天然ボケが入っているが明るく親しみやすい性格なのでクラスメートからはすごく慕われている。

でも、今日はちょっと元気がない。

「藤田くん…あ…ちょっとね……」

「なんだよ」

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