テキストサイズ

真愛

第5章 元彼




ん… まぶしい…


太陽の光に鳥たちのさえずり


肩にかけられたブランケットを見つめ、あたしは目が覚めた


「あ、有香…」


ここにいたはずの有香がいない


「なぁーに?」


パッと反射的に体を向けると眼帯を外して目が腫れている有香が目の前にいた


あたしは自然と有香のほうに歩み寄り腫れた目に触れる


「痛い?」


「そりゃあ痛いけど、なんか今は笑ってられる」


その言葉とともに有香の目からは一筋の涙


抱きしめられずにはいられなかった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ