お前は俺のxxx
第20章 笑顔の彼。
『ごめんね…。大丈夫だった?』
「…うん。ありがとう。」
『藤川ちゃんが、良ければなんだけど…。
俺のそばにいなよ。俺に守らせて欲しい。
藤川ちゃんのことが好きなんだ…。』
(え…?)
松本くんからの突然の告白に、
私は言葉を失ってしまった。
『俺。入試の時に藤川ちゃんと1度話してるんだよ。
覚えて無い…かな?』
「え⁉︎」
『ハンカチ。落としたでしょ?』
「あっ‼︎ 拾って声かけてくれた…」
『ははっ。思い出した?』
入試の日…
お手洗いから出た後、歩いていたらハンカチを拾ってくれた人がいた。
あれは、松本くんだったんだ…