お前は俺のxxx
第22章 傷つけられて…
「イヤーーーーーーッ‼︎‼︎‼︎‼︎」
私は渾身の力を振り絞って
龍牙を突き飛ばし走った。
(ダメ…。このまま走っても…
追いつかれたら捕まってしまう…。)
私は駅前のゲーセンに駆け込み
化粧室の中に隠れた。
個室に入ると、ホッとして涙が溢れた。
怖い…
怖いよ…
しばらく身体の震えが止まらなかった。
私は、震える指で電話をかける。
『もしもし?結愛?どうしたの?』
「...香..奈..。」
香奈の声を聞いて安心した私は、
その場で泣き崩れてしまった。